このマンションは、合計20棟(合計約1000住戸)の団地の中にあります。約40年前に建設された団地ですが、全ての住戸に輻射暖房パネルが標準装備されています。しかも各住戸の窓(南または東に2箇所、北または西に2箇所)の脇に計4箇所設置されています。輻射暖房パネルとはスチールパネル内に温水が流れて、温められたパネルが熱を放射して室内を暖房する設備です。エアコンと違い気流が生じず部屋を暖めるので非常に心地よい暖房方式と言えます。ただエアコンと比較すると設備が高価であるため住宅では採用できないことが多いです。
そのような理由で、現在は集合住宅に輻射暖房パネルが標準装備されているということは殆どありません。おそらく40数年前の当時は実験的な試みとして設置されたのではないかと予測されます。ここでは、団地全体のボイラー室で作られた温水が各住戸に供給されています。今回のリノベーションでは、もちろんこの暖房設備は残してフルに活用する予定です。
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