通常、設計を始める前にその地域の卓越風の風向きなどを気象庁データで調べて、住居の自然通風が上手くいくように窓の向きを検討したりします。気象庁データは観測所のものなので広範囲の平均的なデータとなっています。
今回はベランダに風の計測機を設置して風向や風速を測っていますが、実際に測って見ると予想とは異なる方向から風が吹いてきます。計画住戸は団地内にあるので、周辺の住棟に風があたり向きを変え今回計画中の住居内に入って来るようです。広範囲な気象庁データだけでは知ることができなかった、この場所ならではの風環境を知ることができました。設計に生かす上で非常に有効なデータとなりました。
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